一般社団法人特殊案件施行士協会

協会概要

高齢化社会の進展と単身世帯増加に比例して孤立死の件数も年々増加しており、官公庁の統計によれば、全国で自殺と孤立死を合わせた総数は年間9万人以上に至っている現実があります。また500軒につき2~3軒(0.4%)あると言われているゴミ屋敷の問題など、我が国で急速に高まっている特殊清掃(及び遺品整理)の「需要」を背景に、一般社団法人特殊案件施行士協会は設立されました。

特殊案件施行士協会 会長 宮田昌次は、米国のシカゴにある特殊清掃専門会社「エス・エム・エー クライム・シーン・クリーナー(S.M.A Clime Scene Cleaner)」から感染源に対する先進的な処理を学び、当時それまでなかった、わが国における特殊清掃の基礎を構築し、日本独自の技術革新を研鑽しています。

活動概要

特殊清掃/遺品整理/生前整理/事件現場片付け/遺体搬送/エンバーミング、葬儀(紹介及び斡旋)/ペット葬/遺品一時保管/消臭除菌作業/汚物撤去/リフォーム、安否・生存確認サービス/ハウスクリーニング/医療・介護支援システム。(※活動の実施については、地域によって異なります。)

特殊案件施行士協会は、特殊清掃、遺品整理、生前整理、残置物施行の4つの業務及び、エンバーミング、グリーフケアなどの関連事項についての専門技術を身につけた特殊案件施行士の育成を行い、この技術を必要としている葬儀業界・関連事業者、一般消費者に、特殊案件施行士を斡旋するサービスを提供しています。

活動案内

施行士育成にあたっては、認定テキストもとにカリキュラムを組み、各業務の専門知識を身につけるためのセミナーの開催を行い、業務管理及び品質を維持並びに向上を図るためにライセンス制度を設けます。(準備中)
団体名 一般社団法人 特殊案件施行士協会
理事長 井之上 旭
所在地 〒811-2416 福岡県糟屋郡篠栗町田中45-1
電話 092-692-5135
関連団体 NPO法人孤立防止センター、福岡市委託事業見守りダイヤル、NPO法人全国葬送支援協議会

一般社団法人特殊案件施行士協会とは

一般社団法人特殊案件施行士協会「以下、【特殊清掃チームベア】という」は、一般消費者並びに葬儀業界及び関連事業社に向けて、特殊清掃、遺品整理、生前整理、残置物施行、エンバーミングの技術及びそれに関連する技術や方法「以下、【特殊案件技能】という」を通じて業界はもちろんのこと、葬儀ビジネス等を活性化させることをもって、日本の経済と文化の発展、国民生活の向上、供養心の再生に資することを目的とし本会の提携事業社からなる連合会として設立されました。幾つかの特殊案件技能のうち、「特殊清掃」並びに「エンバーミング」は自主基準を設け、これまでにないライセンス制度の構築を進めています。

わが国における高齢化社会の進展と、核家族化に伴う社会構造の変容、偏った経済的な構造によって、特殊清掃(及び遺品整理)の"需要"が高まっています。
特殊清掃とは、ご遺体が数日から数週間または数か月放置された部屋(孤独死、自殺、事件や事故に巻き込まれたケース)の消臭施行(消臭・除菌)、原状回復(保存)、リフォーム(修復)を施し、同時にゴミ屋敷などの環境の回復を目的とした特殊案件の専門的な仕事です。
この仕事に伴い遺品整理業務として、故人が残された愛用品の中から市場価値のある物を見定め、ご遺族への経済的な負担軽減に役立てることがあります。
また、想い出のつまった遺品については、ご遺族にお届けしています。汚れた遺品については消臭・除菌などを施し、手に取って頂ける状態にしてお渡しています。

特殊清掃における需要の傾向は、全国で年間9万人以上の自殺と孤立死を合わせた総数が物語っています。ゴミ屋敷は500軒につき2~3軒(0.4%)あるとされています。高齢者の単身世帯増加に比例して孤立死の件数も年々増加しています。
こうした悲しい現実と向き合う日常において、孤立死等を防ぐために各地域の行政、NPO法人、団体などと協業または支援協定を結んでいます。
更に、壮絶な死を向けえなければならなった故人に対しご冥福を祈るばかりでなく、定期的な追善供養等にも力を注いでいます。
なお、この仕事に携わる提携事業社並びにスタッフの方々へのメンタルトレーニング等を踏まえ、仕事に向き合う姿勢、考え方、行動を常にチェックし人間力を高め合うことにも努力しています。

特殊案件技能として、もう一つ掲げているがエンバーミングです。
エンバーミングの定義は、殺菌・消毒、保存、修復と云われ、特殊清掃の定義と類似していることから着目しました。先述したように、特殊清掃の対象は部屋(場所)ですが、エンバーミングの対象はご遺体です。一見、二つの技術には交わりがないかのように思われますが、感染というキーワードを通じて共通点を見出すことができます。

エンバーミングを施す際には、自身を守るために防護服を着用し、ゴーグルやマスク、手袋などを着用します。これは感染症対策の基本的なあり方です。どのようなご遺体であっても感染症の疑いをもって接することが義務付けられているからです。また、公衆衛生の観点に基づいて、感染症からご遺族やご親族等をお守りすることにもつながっています。

特殊清掃も同じように、部屋であっても、ご遺体からの血液、体液、汚物などが室内にこもり、臭いばかりか空気中に感染源が蔓延します。知識なく現場に踏み込めば、何らかの被害にみまわれる可能性があるのです。エンバーミング同様に特殊清掃も自身の身を守るために防護服等を着用します。

こうした状況に馴染みのない、不動産会社または管理会社の方々やマンション並びにアパートのオーナーの方々は、不用意に部屋へ踏み込まれる場合があります。本会に携わる事業社は、危険を未然に防ぎ、適切な対応を促しています。

特殊清掃チームベアの理事長・宮田昌次は、米国のシカゴにある特殊清掃専門会社「エス・エム・エー クライム・シーン・クリーナー/ S.M.A Clime Scene Cleaner」から感染源に対する先進的な処理を学び日本に持ち帰っています。当時それまで無かった、わが国における特殊清掃の基礎を構築し現在に至っています。特殊清掃とエンバーミング、異なる技術から共通点を見出し、それぞれの優位性を融合させ日本独自の技術革新を研鑽しています。
それぞれの技術に資格制度を設け、優秀な人材を育成すべく環境を整えています。将来、法制化にむけ着々と準備を進めています。

二つの特殊案件技能は、葬儀サービスにも深く関わりを持っています。
本会の提携事業社には、清掃会社、産廃事業社ばかりでなく、葬儀社、ご遺体専門の搬送会社、湯灌並びに納棺会社などが加わり連携を図っています。一つの案件から広域にサービスがつなげる仕組みです。お客様にとっては、あちこち手配する手間を省きますので精神的な負担を軽減します。あらゆる面でお客様に貢献したいと考えています。

最後に、甚大な被害をもたらした東日本大震災や熊本における震災など、緊急時の対応にも目をむけています。震災後の公衆衛生への配慮や具体的な対応策を平時においてシュミレーションしています。日々積み上げている実績がいざという時にお役に立てると信じています。

特殊清掃チームベアは、以上の内容を踏まえ活動し提携事業社としての仲間を増やし、より良いサービス(品質基準の向上)、技術の向上、より高いお客様満足を目指しています。



特殊案件施行士協会 事務局